子宮鏡検査
子宮鏡検査とは
腟から子宮内に直径3mm程度の細いカメラを挿入し、子宮内部を直接観察する検査です。子宮内を直接観察できることで多くの情報が得られ、子宮筋腫(子宮粘膜下筋腫)や子宮内膜ポリープ、子宮体がん、子宮形態異常などの病気の診断や治療方針の判断に役立ちます。
超音波検査など他の画像診断で病変の有無を確認できる場合もありますが、病変の詳細を得るまでには至りません。
そこで子宮鏡検査によって子宮内を直接観察することで、病変の状態をより詳しく確認します。
つまり子宮鏡検査は、超音波検査などの画像診断の後に行われることの多い検査となります。
子宮鏡検査では腟内を消毒した後に、子宮の入口から子宮内にカメラを挿入し、子宮の中に生理食塩水を流して充満させながら内部を観察します。
子宮内の様子はテレビモニターにリアルタイムで映し出され、医師がモニターを見ながらカメラを動かすことで、子宮内をくまなく観察できます。検査にともなって微量の出血が起こることがありますが、体への負担は少なく、検査後の安静や食事制限の必要もないことから、外来で検査をするのが一般的となっています。
当院ではHOLOGIC OMNIヒステロスコープを採用しています。
子宮鏡検査と同時に子宮内膜ポリープを切除することもできます。
検査が行われるタイミング
毎週月曜に実施しております。
時間は11:00頃~14:30には結果も含めて終了します。(場合によります)
検査時間は10分程度です。
全例麻酔を使用します。痛みはほとんど感じないと思います。
検査を受ける前のポイント
■ 検査を受けられない/受けるのに注意が必要な人
検査が受けられない例として、
- 子宮頸管や子宮などに急性の炎症がある場合
- 妊娠の可能性がある場合
- 検査によって大量の出血や損傷が予想される場合
などが挙げられます。
初診時に子宮内の様子をエコーで診させていただき、クラミジア感染・他感染症の検査をいたします。
■ 検査当日の持ち物
検査は当院の病衣を着用していただきます。
検査にともなって出血が起こる場合があるので、生理用ナプキンを持参しましょう。
検査の費用
子宮鏡検査は12000円程度です。
子宮内膜ポリープを伴う場合(子宮内膜ポリープ切除)は34000円程度です。